5 Index

Christmas Carol のあとがき
 
 クリスマス企画「Advent Calendar 2008」に参加した作品です。
 一年くらい長編のことばかり考えていたので、ちょっと気晴らしに……と参加させていただきましたが、短編を書く感覚を忘れ切っていて予想外に苦労しました(実は、どうにもまとまらなくて途中放棄したものが2本ほどあります ^^;)
 でも。お題があったおかげで、普段は書かないような雰囲気のお話にも挑戦できて楽しかったです。

 The Letter from the Island
 ちょっとだけ追っかけをしていたミュージシャンが、ライブツアー先からブログに近況報告を書いているのを見て思いつきました。
 手紙形式の掌編は、読むのも書くのも楽しいですね。
 でも、間違ってるかもしれないので、英文レターの参考にはなさいませんよう(笑)。
 Salty Gingerbread Man
 何せ、お題が可愛らしかったのです。クッキー、靴下、サンタクロース、キャンドル、天使……。キュートで、ロマンチック。ギンガムチェックやリバティプリントが似合うような可愛いお話を私も書こうではないか!
 が、乙女の世界は甘くなかった。突然、脳内からべらんめえなジンジャーマンが乱入してきて結末変更となりました。可愛い話は難しいです。
 Christmas Wreath
 クリスマス・リースは本当は常緑樹を使うそうですが。おいしそうな色の絵を描きたいなと思ったら、こうなりました。
 イラストを描くのは久しぶり。何となく、70年代のレコード(!)ジャケットにありそうな絵ですね。
 Planet Earth
 びー玉ではなくて、地球です。
 A Wish
 選んだお題は可愛らしいのです。が、重めのお話になりました。もとはもっと救いようのない題材もありましたが、ひとさまの企画に参加させていただくのにあんまりな気がして削りました。
 取り上げたのは金融破綻、四川地震、アフリカ地域紛争、チベット問題、温暖化。ことに7節目には特別の思いがあります。
 2008年10月に中国・青海省で亡くなった17歳のチベット人少年ルンドゥブを悼んで、その名をいただきました。 彼は「チベット人には自由がない。そのことを世界に知らせるために」といって飛び降り自殺しました。
 自殺を英雄視するつもりはまったくありません。ですが、それ以外に表現方法を思いつけなかった、あるいは死が事実の証明になると信じた若者の思いが忘れられてしまうのは哀しくてなりませんでした。
 この作品は、世界が少しでも良く変わることを願いつつ書きました。
by にっけ
5 Index
inserted by FC2 system